天地創造、人類創世記から
人が知性を得ると
生来の皮膚の延長として
第二の皮膚、衣服を繕ってきた。
そこには幾千年に亘って
人類が得てきた技術「織り」と、
風土に適応させた創造の美と歴史を
見ることができよう。
過去に眠る布たちを呼び覚まし、
新しい命を吹き込むのは
キルト作家八幡垣睦子
彼女の作品には
古より伝承される出雲の美、
過去の「織り」を未来に活かす
新たな創造を感じさせる
国造りの地、出雲―――
「神在月」には、日本中の
神々がやってくるというが
「織り」の神様もいるのではないか・・・
そして今、ここ斐川の地で
新たな「織り」の祭典の開幕―――。